(古本)黒ねこのおきゃくさま
ルース・エインワーズ 作
荒このみ 訳
山内ふじ江 絵
福音館書店 2013年 第12刷
21×19×1cm
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【状態】A
表紙カバー上に若干のヨレ
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食べるものもほとんどなく冬を暮らすおじいさんの家に、ある晩黒ねこがやってきて食べ物をねだります。自分の分まで食べさせ、黒ねこのためにありったけのまきをくべて部屋を暖めるおじいさん。翌朝、痩せていた黒ねこはなんだか女王さまのように美しくなっていて...。
エインワーズの作品は、古典的なおとぎ話のような趣があります。貧しい中でも他人に惜しみなく分け与える人が報われる定石を踏んでいて、大人にも子どもにも受け入れられやすいお話だと思います。
確かなデッサンとやわらかな色遣いの挿絵も素晴らしく、冬の厳しさと同時に、静かな明るさと暖かさを感じます。