(古本)ねこのごんごん
大道あや さく
福音館書店 1997年
19.3×26.8×0.7cm
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【状態】C
背灼け/経年による薄い茶褐色の汚れ、シミが複数個所あります/めくりじわ少し
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ひとりぼっちのちいさなねこは、おじいさんねこのちょんに出会って「ごんごん」という名前をもらい、ちょんのおうちのねこになっていろいろな経験をします。木登り、池のおさかな、ねずみとり、にわとりとの付き合い方。ごんごんが一人前のねこになってきたころ、ちょんは寝ている時間が多くなってきて...。
優しくて頼もしい先輩ねこのちょん。
「なにごとも じぶんで おぼえるが かんじん」
繰り返されるこの言葉が、まあたらしい世界を生きる仔猫のすべてを肯定するように優しく響きます。
作者の大道あやは、60歳から絵を描きはじめました。『ねこのごんごん』(初出こどものとも1975年)ははじめての絵本作品です。
すみずみまで埋め尽くすように描きこまれた画面には、植物も動物も虫も、すべてが同じ質量をもって描かれ、強く明るい生命力に満ちています。
たくさんの生命に囲まれてのびのびと成長していくごんごんの姿は、生きることの喜びを語りかけてくれるかのようです。