ねこのニャンルー
どいかや
偕成社 2020年出版
24.3×19×1cm
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森のコナラの木の下の家に、お父さんとお母さん、小さいふたごの弟たちといっしょに住んでいるねこのニャンルー。おばあちゃんの家に行ったとき、編み物をしているおばあちゃんを見て、ニャンルーも何かを編んでみたくなります。そんなニャンルーのために、おばあちゃんは亡くなったおじいちゃんのセーターをほどいて、その毛糸を使えばいいと言います。
ニャンルーを可愛がってくれたおじいちゃんのセーターだった毛糸を使い、ニャンルーは長い長いマフラーを編み始めるのでした。
ニャンルーは憶えていないけれど、おじいちゃんは赤ちゃんだったニャンルーをとても可愛がってくれていたそう。そんなおじいちゃんのセーターだった毛糸が、素敵なものに生まれ変わって、みんなを温めてくれるのです。
家族の思いを受け継ぎ、細やかに丁寧に暮らすニャンルーたちの生活ぶり。どいかやの優しい色鉛筆のタッチを通して、よりまっすぐに伝わってきます。