猫のいる家に帰りたい
短歌・エッセイ 仁尾智
イラスト 小泉さよ
辰巳出版 2020年
21×15×1cm
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ノラだった頃じゃできない顔で寝て
油断とスキしかない猫でいて
タイトルからすでに「わかるわかる」と首がもげてしまいそうな気分。
「世界初の猫歌人」仁尾智の短歌とエッセイです。雑誌『猫びより』『ネコまる』13年間の連載に、書下ろしイラストがついて単行本化されました。
猫のエッセイは数多くあれど、猫の短歌だけで成り立っている歌集と言われたら、確かに他にはないかもしれません。
猫との暮らしの悲喜こもごもが31音のなかにギュッと凝縮されていて、その分胸に迫ってくるものがあります。また、短歌形式ならではの「余白」に思いをはせて、自分のこととして歌を味わうことができるのも魅力。
小泉さよの、ゆるく可愛いイラストも 見逃せません。