ひだまり
林木林 文
岡田千晶 絵
光村教育図書 2018年出版
26.3×21.8×0.8cm
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町の猫たちから魚を取り上げていた野良猫のトラビスは、ある日雌猫のミケーレと出会います。自分の獲物を他の猫たちに分け与える優しいミケーレと過ごすうちに、トラビスの中で何かが変わっていくのですが...。
愛を知って弱くなる心。「ひだまり」という言葉に象徴される大人のラブストーリーです。
大切な存在を失ったトラビスは絶望しますが、いなくなってもなお、トラビスを救い、温めてくれるのはミケーレなのでした。
詩人として絵本作家として、センスあふれる言葉を紡ぐ林木林の文章に、寄り添うような岡田千晶の優しい絵。「ひだまり」という言葉が本になったらこんな形、と感じてしまう佇まいの絵本です。