ねこ学校のいたずらペーター
アンネリース・ウムラウフ=ラマチュ 作
アダルベルト・ピルヒ 絵
杉山香織 訳
徳間書店
2021年出版
21.6×15.5×1.5cm
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ねこの町にすむくろねこのペーターは、おっちょこちょいでいたずらずき。
そんなペーターが小学校に行くことになりました。
まちがってねんどのねずみをかじってしまったり、体じゅうをインクだらけにしたり、ペーターは、しっぱいばかりしているようですが......?(見返しより)
ねこの町では、こねこは生まれて6週間になると小学校に行くようです。
天真爛漫、少しおっちょこちょいなペーターは、小さな読者にとって、ときに自分と同じように、ときに自分よりも間の抜けた存在として、親しみを感じるお友だちになるのではないでしょうか。
小学校教諭だった作者のラマチュは、オーストリアでは国民的な児童文学作家だったようで、この作品はオーストリアでは80年以上も読み継がれているロングセラーとのこと。挿絵は途中で変わったようですが、この絵を描いているピルヒも、教科書や切手に絵を描いているということで、オーストリアでは定番の作品なのだと思います。
軽やかに賑やかに描き込まれた挿絵から、西欧とはまた違う、少しエキゾチックな雰囲気が感じられるのも魅力です。
¥1,870