空猫アラベラ
アティ・シーヘンベーク・ファン・フーケロム 作
野坂悦子 訳
本作り空Sola 2020年出版
14.9×10.9×1.3cm
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アラベラは猫の天国に住む空猫。生きているときに一緒に暮らしていたおばさんに会いたくなったアラベラは、空猫だけが乗ると飛べるカゴに乗って、懐かしいおばさんの家に帰ってきます。ところが、カゴを見失ってしまい、天国に帰れなくなってしまいます。
一方おばさんは、アラベラがそばにいることは知りませんが、なぜか家のまわりに猫たちが集まってきていることを不思議に思い、自分がおかしいのではないかと悩み始めてしまって...。
1965年にオランダで出版されたこのおはなし。絶版になった後、親類の男性の手によって自費出版され、現在も本人が手売りをしているそうです。作者アティの愛猫の名前はアラベラだったとのこと。アラベラは実在の猫さんだったんですね。
おばさんはまったく気づいていませんが、大好きなおばさんにぴったりと寄り添っているアラベラの嬉しそうな表情と姿が愛しくてたまりません。アラベラのはからいで訪れる、あっと驚く結末にも注目です。
¥1,320