(古本)猫のカルテット
原作・絵 浅野薫
文 浅野都
新風舎 2005年 第2刷
19.1×26.4×1cm
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【状態】A
カバーに僅かなスレ(サラサラした手触りの紙のため擦り傷が目立ちます)
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憧れの黒猫オーケストラに入ることになったバイオリン弾きのマダラ猫。「こうやって弾いたらお日さまの気がするかな」「風はこうかな」「すすきの揺れてるのは、こう弾こうかな」と考えながら、自分の好きなように音を奏でるのは上手なのですが、楽譜を前にするとなかなかうまく弾けず怒られてばかり。カルテットのメンバーに誘われるものの、周りのみんなもだんだんと冷たくなってしまいます。
必死で練習するうちに、自分の「うれしい音」をなくしてしまってショックを受ける中、カルテットの本番が近づいてきて...。
優しいながらも奥行きを感じさせるパステル画と、静かで落ち着いた文体。少し不思議な雰囲気の中で、音楽にまっすぐに取り組み、悩み、成長するマダラ猫の姿が感動的です。