2番めにすき
吉野万理子
高橋和枝 絵
くもん出版 2022年出版
21.6×15.5×1.5cm
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ぶちネコのナッチは、ネコの学校に通っています。三毛ネコのミケと茶トラのマツゾウ、ふわっふわのシオンはナッチのたいせつなお友だち。
そんなナッチのクラスに、あるとき転校生がやってきます。転校生の名前はプリシラ。オレンジ色の長い毛がうつくしいプリシラは、「この学校でベストフレンドがほしい!」と言いだします。
「ベストフレンド」とは、となりどうしで授業を受けて、お昼ご飯を一緒に食べて、ダンスの練習も一緒にやって、トイレも一緒にいく「親友」のこと。
プリシラのベストフレンドになりたいなぁと思うナッチでしたが、選ばれたのはミケで……(出版社HPより)
友だちに順番をつける、「ベストフレンド」という言葉で縛る...思わずドキッとしてしまうようなテーマですが、学校に通う子どもたちには意外と身近な世界なのかもしれません。
けれどもそこはねこたちなので、この本のなかでは、気まぐれだったり意外とあっさりしていたりする姿が笑いを誘います。そして、最後に明かされる衝撃の事実にも納得。一緒にいるのも楽しいけれど自由でいたい、そんな関係が健全ですね。
高橋和枝さんの描くこねこたちがとってもキュート。絵が多いので低学年の子のひとり読みにもぴったりです。
¥1,430