ブックキャット ネコのないしょの仕事!
ポリー・フェイバー 作
クララ・ヴリアミー 絵
長友恵子 訳
徳間書店 2023年出版
21×14.8×1.5 cm
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黒ネコのモーガンが生まれたのは、第二次世界大戦下のロンドンの町。
お母さんと妹と、三びきでなかよくくらしていましたが、空襲で、モーガンはひとりきりに。
その後、モーガンは、ひょんなことから英国の出版社フェイバー・アンド・フェイバー社にすみついて、「ブックキャット」として働くようになりました。
ネズミをたいじしたり、作家が本を各のを助けたりするのです。
ところがある日、近くに爆弾が落ちて...?
戦禍のロンドンを舞台に、出版社でくらし、作家たちの創作を助け、子ネコを疎開させようと奮闘する、一ぴきの黒ネコの物語。(カバー袖より)
実在の出版社に住み着いた黒猫がモデルのお話です。あの詩人エリオットも猫好きの社員として登場し、『キャッツ』にインスピレーションを与えたということがよくわかります。
苦しい時代を知恵と優しさで生き抜くモーガンの姿に力をもらえます。
文章量は多めですが、挿絵もたっぷりで字も大きく、小学校低学年から読めそうです。